2015/01/26

マーブルの世界

誰にも否定できない職業がある。

例えば、医師とか、弁護士、建築士、研究者、官僚とかが、俺の中ではそうだ。 

否定できない、というのは、簡単に言うとその一言が市民権を得ていて、誰に言っても「立派」と思われるような職業だ。 

今まで全く意識してこなかったが、30過ぎてこれらの職業が急に気になりだした。
別に転職したいという意味ではない。

これらの職業には誰もが「立派」という理由があるのだなぁということだ。 

俺の周りにはなぜか医者の友達が多いのでそいつらの話をよく聞く。
聞きながら思うのは、とにかく「人の命を扱う職業は尊い」に尽きる。
歳をとるごとに医者をやってる友達を尊敬するようになっている。 

はて、WEB業界は何が立派だろうか。
別にウェブサイトの出来がよかろうが悪かろうが、リリースが間に合おうが遅延しようが、人は死なんし円の価値も変わらん。 
実際、数年前にじいちゃんの葬式で久しぶりに集まった親戚の中で、いとこが医師をやっていると自己紹介した次に「WEB業界やってる」と言った俺への親戚の反応は「はぁ」という感じだった。 

WEB界隈の人間自身が、医者や弁護士etcと対等に語り合うだけの職業の尊厳を語れるだろうか。 俺はまだ無理だわ。


そういえば年末、土木やってる大学の先輩と飲んでて、ちょうど似たような話になった。 
先輩が「医者がなぜ儲ける仕組みになってるのか分からへん」というので、
俺は上で思っている通りのことを言った。

先輩の返事はこうだった。
 「道路無いと人は救えへんがな」

目から鱗が落ちるのと同時に、感心した。
彼の言ったことが正しいとか間違ってるとか直接的とか間接的とかはどうでもよくて、彼は医者とタメをはるレベルで自分の職能を信じているのだ。

 今の職業に不満はないし後悔も全くしていない。
けど、俺がこの仕事についている意義は、医者や弁護士の連中を黙らせるくらいしっかり見つけないといけない。

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